趣味としてのメル友

メル友は必ずしも恋人目的として作られるものではなかった。インターネットのサイトが見れるといっても、情報としてはまだまだ乏しかったり、検索方法が分からなくて、納得のいく情報を取得できなかったりすると、人に聞いた方が早いという結果に出る。これはまさにメル友を作ることが普及したころの社会にとっては斬新な考えと言えた。

辞書で調べても調べきれないことなんてたくさんあるのだ。するとメル友という項目がどんどんジャンル分けされるようになった。掲示板においては、男性なのか女性なのかが分かるくらいでその人が一体何に興味があって、趣味はどんなことだ・・・っていうことまではメールをしてみないとわからなかったのがそのころの悩み。全員が全員恋人を探しているなんて考えもさほどなかった時代。すると、掲示板に様々な項目が準備されて、とてもわかりやすくなった。

車が趣味だったり、ゴルフや、映画といったあらゆるジャンルに分けられたことに人々は感動した。ゴルフは接待だけではない。友達とコースをまわってより友情を深めつつ自分のレベルをみせつけるには持って来いのスポーツだ。しかし、レベルが違いすぎると、落ち込んでやる気をなくしたりしてしまうもの。そんなときに、掲示板で同じくらいのレベルでコースをまわれる人を探す・・・といった具合になった。

情報収集のためのメル友

人は恋も求めたし、情報ももとめた。メル友探すことがきっかけでインターネットでの掲示板の存在はとても大きなものになった。掲示板を介していろいろな情報を収集することもできるようになっていた。各々でメル友の存在意義はちがったはず。

暇つぶし・恋人探し・趣味友達を探すため・そして情報を共有し合うために。グルメ通が収集した情報を知るためには、グルメ雑誌だけではそこが本当においしいのかなんてわからない。グルメ通のサイトを見てもいまいちパッとしないのがひっかかる。そんな時には掲示板に書きこんで情報を集めるか、メル友に相談して聞いてみる。インターネットが普及していなければ口コミが広がる速度なんて氷河よりもはるかに遅かった。メル友からメル友への口コミ、メル友から友人への口コミのおかげで、あらゆるお店が人気急上昇したのも夢の話ではなかった。

メル友の存在価値とは

メル友の存在は、実際の友達と同じくらいの価値があったのがその時代の象徴とも言えることだったが、どうやら現代における「メル友」のイメージは、随分と悪く落ちぶれたものだと実感している人も多いのではないだろうか。その悪いイメージが付いてしまったのは、メル友という言葉を遣ってメディアが取り上げたニュースなどが原因だ。

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